iCubeの設備紹介
トリートメントセンター(歯科ユニット)
Sirona社の歯科ユニットは人間工学に基づき開発されています。厚みのあるゆったりとしたシートは、長時間座っていても疲れずに眠りに引き込まれるため、大変好評です。
この設備は、むし歯を削る切削器具と冷却および洗浄のための注水エアーシリンジ、そしてたまった水などを吸引するバキュームからなっています。使用する水や空気は、すべて人肌程度に温められており、緊張感や知覚過敏を和らげる配慮をしています。各々の椅子には小窓がついており、借景を眺めることで待ち時間を感じさせず、運がよいと羽田を離発着する飛行機が横切るのを眺めることができます。
デュアルプラス(すべての器械の心臓部)
歯科用吸引器
お口の掃除機ともいわれる、バキュームです。吸い取った水などは、3重のトラップを通って室外にある機械室へと繋がっています。当院では、この機械室を建物の東と西とで2つ設けています。その理由は、吸気と排気を別空間に設けることで、フイルターを通しているとはいえ、より浄化された空気にするためです。
エアーコンプレッサー
洗浄や乾燥に用いる空気を圧縮して送りこんでいます。建物の東側から新鮮な空気を常時取りこんでいます。静音性にも優れた機種を採用しました。万が一の故障でも、バックアップ機能が自動的に働いて診療がストップすることはありません。
シロピュア(オイルレスの切削器具)
肝心要のむし歯、及び歯を削る機械。ベアリングの技術の向上から注油の必要のないタービン、エンジンが開発されました。潤滑油としてのオイルは切削中の発熱を抑えるための注水中に含まれ、修復物の接着阻害や人体に吸収されますと微量ではありますが、害を及ぼします。この、オイルレス切削器具に自動で洗浄、滅菌をしてくれる機械を組み合わせます。
DACユニバーサル(器具の専用滅菌器)
一本ずつ隅々まで洗浄、滅菌されたハンドピース(歯の切削器具)やミラー、ピンセットなどをしようすることにより、万全の院内感染対策を施しています。基本的な器具は、個別に滅菌したものをパックしてその都度使用します。温度差に敏感なので冬場はよくアラームが鳴っています。これによって、飛躍的に器具の耐久性が上がりました。
Sirodem(脱塩素供給装置)
院内のすべての器具の滅菌にもちいるオートクレーブのために、純水を準備しています。なぜならば、水道水中に含まれる消毒成分や不純物を取り除くためです。これによって、塩類が原因の腐食やシミなどの発生を防いでくれるので安心です。さらに、滅菌効果と器具の耐用年数を延ばします。ひとつ辛抱なのは、濾過に時間がかかるので忍耐力が必要なことです。
リラックス診療・サイコリッチ(笑気吸入鎮静法)
当院では、笑気吸入鎮静法によるリラックス診療を行っています。お鼻からリラックスする笑気ガスを吸っていただくことで、痛み・不安・恐怖感などが和らぎます。酸素ガスの割合を調整することでリラックスの深度を調整できるのと、万が一の緊急時には酸素蘇生器としても役立ってくれます。吸気に水分をふくませるために純水を通ってガスが出てくるのですが、その時のコポコポという音にも癒されます。
エアフロー(歯面清掃器)
歯本来の白さ・自然な輝きを手軽に取り戻せます。タバコのヤニが沢山ついて茶色になってしまった人や、お茶の茶渋により黄ばんでしまった方の歯もみるみる本来の歯の色に蘇ってきます。レモンフレーバーの細かい重層の粉をふきつけて沈着した汚れを落とします。除去後は、汚れが再びつかないようにフッ素を含んだ研磨剤でポリッシング仕上げを行いますので安心です。ただし、歯の表面の再石灰化が完了する半日くらいは、処置後に着色性の濃い食べ物、飲みものは控えてください。これは、ホワイトニングの時と同じです。
生体情報モニタ(心電図)
当院の治療は、全身の安全を第一に考えております。高血圧等の全身的なリスクをお持ちの患者さんでも、血圧だけでなく心電図や脈拍、血中の酸素飽和度等をリアルタイムで計測することで、処置中の危険を最小限に回避できます。定期的に左腕の血圧計が膨らむのですが、慣れると心地よくすらあります。もちろん記録も残りますので、収集できるデータは可能な限り残しております。
口腔デジタルカメラ(MaloⅠ)
『何事も詳細に記録に残すこと』兄貴と慕う梅津清隆先生から伝授された記録術は、記録キットも合わせて伝授して頂いたものです。治療前と後での比較や、将来にわたってのトータルでメンテナンスをさせて頂く助けになっています。レントゲンデータと合わせて一括集中管理をしています。
デジタル化もここまで進むと大変便利になりました。繊細な歯の色調やグラデェーションをラボとやり取りをして、再現性に富んだ修復物・被せものを作成することが可能です。メディカルニッコールのこだわりが記録を残す楽しみを倍加してくれます。
口腔内デジタルカメラ(アインシュタイン)
はい、鏡をお持ちください。これまでは、確認のためには鏡でみるしかツールがありませんでしたが、歯の裏側や奥となるとよく見えないので見えたふりをせざるをえませんでした。カメラのデジタル化とコンパクト化、さらにはワイヤレスになりましたので撮影が非常に簡便になりました。ひとつひとつには、滅菌フィルターが被せてありますのでご安心ください。
術前と術後の説明だけでなく、どのくらい虫歯が深かったのか、処置の取り残しなどがないかどうかも仔細に観察できます。撮影した写真は、患者さんごとにレントゲンデータとあわせて一括集中管理をしています。バックアップ体制も万全です。