子供の矯正はいつから?1期と2期って何?何歳からのこと?

子供の矯正はいつから?1期と2期って何?何歳からのこと?

お子さんの歯並びが気になり「矯正をしようかな?」「将来のために今やっておくべきかな?」と思われている親御さんは、一体いつから、何歳から矯正が始められるのか気になりますよね。適切な治療のためにも、子供の矯正を開始する時期はとても大切です。

そこで、矯正の期間や年齢、治療内容についてお伝えしていきます。

矯正期間は2段階

矯正の期間は、「第1期治療」と「第2期治療」で分けられています。

第1期治療

子供の矯正はいつから?1期と2期って何?何歳からのこと?

「第1期治療」とされているのは、乳歯が生え変わって永久歯になる途中段階の混合歯列期です。

第2期治療

子供の矯正はいつから?1期と2期って何?何歳からのこと?

「第2期治療」とされているのは、永久歯が生え揃ってからスタートする時期です。

第1期治療は7歳〜9歳頃

子供の矯正はいつから?1期と2期って何?何歳からのこと?
個人差はありますが、7歳~9歳頃の乳歯や永久歯が混ざっている時期に、噛み合わせや顎の形、大きさをコントロールして、永久歯がきれいに生えるようにする治療が「第1期治療」です。

治療内容例としては、歯列を広げて歯が並ぶスペースを確保することや、永久歯の生え変わりを良い方向に促すようにすることです。レントゲンで歯の状況を確認して、通常とは違う方向に永久歯が生えてきそうな場合、乳歯をタイミング良く抜歯することで正常な位置に誘導することができます。

また、『ワイヤーを付けた矯正期間を短くできること』や『永久歯を抜かずに矯正する確率が増えること』などが「第1期治療」を行うメリットと言えます。
子供の成長途中の顎の状態の方が、成長を利用して矯正することができるので、無理なく矯正治療ができます。しっかりと顎が形成されてしまってからより、子供の柔軟な期間のうちに矯正することで、大人になってから行うよりも矯正期間を短くすることが期待でき、永久歯も抜かなくて済むことが多いです。

受け口や出っ歯などの場合には歯の問題だけでなく、骨格の問題も関係してきます。その場合にはお顔の印象にも大きく関わってくるので、成長する過程で矯正することによって、コンプレックスになることがない環境を準備してあげられます。

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第2期治療は12歳前後頃〜

子供の矯正はいつから?1期と2期って何?何歳からのこと?「第2期治療」は永久歯が生え揃ってから行うので、個人差はありますが、11歳~13歳頃から始められ、基本的には大人が行う治療と同じです。「第1期治療」をしてから継続して「第2期治療」を行うことで、顎骨の成長に合わせて矯正治療ができます。

治療内容例としては、ワイヤーなどで固定をして治療していくのが一般的です。矯正と聞いてパッとイメージできるような歯の表側につける場合や、芸能人のように見た目に気をつかわれる時は歯の裏側につける場合やインビザラインといってマウスピースを細かく新製しながら理想の歯並びに整えていく場合があります。

矯正治療は歯だけに意識がいきがちですが、顎骨の成長も重要な要素であり、顎の発育が完成するのは20歳くらいです。そのため、大人の歯列が完成した歯並びを維持するための保定装置(リテーナ―)や定期的な経過観察が欠かせません。どうしても、後戻りをしないようにチェックする必要があるからです。

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まとめ

子供の頃は歯や顎の骨を動かしやすく、無理なくスムーズな治療ができます。歯並びが綺麗になっていると顔の印象も変わってくるので、お子さんが小さな頃にしっかりとした歯並びや噛み合わせの治療を行うことは、お子さんの将来にとって素敵なプレゼントになると思いますよ。

以上、歯医者がお伝えする「子供の矯正はいつから?1期と2期って何?何歳からのこと?」でした。