歯が痛い!子供の応急処置で「やってはいけない事」と「やるべき事」
昼間はもちろん、外出中や歯医者が閉まっている夜間など、お子さんが急に「歯が痛い!」となってしまった時、まず何をすればいいのか悩んでしまいますよね。痛みを和らげるための応急処置で「やってはいけない事」「やるべき事」に、どのようなことがあるのか。そして、歯医者さんに行くまでの間、どのように過ごしたら良いかお伝えしていきます。
応急処置で「やってはいけない事」
痛みのあるところを温める
血流が良くなり血圧が上がってしまうと、血流で神経を圧迫してしまって痛みが強くなってしまいます。熱いお風呂に入ったり、体が温まってしまうこたつなども注意が必要です。
必要以上に触る
刺激を与えてしまうため良くありません。 痛い歯の周りの汚れによって、歯茎が腫れてしまったりする事があるので、汚れを取り除いてあげる事は大切ですが、刺激が加わる事によって痛みが増す場合があるので、できるだけそっとしておく事が良いです。 子供は痛みがあると気になって触ってしまいがちなので、必要以上に触らないように注意して見ていてください。
硬い物・熱すぎる物・冷たすぎる物を食べる
硬い食べ物は、神経を圧迫する原因になってしまうので、できるだけ柔らかい・食べやすい物を食事に出してください。また熱すぎる物や冷たすぎる物も刺激になってしまうので、できるだけ常温のものが望ましいです。
応急処置で「やるべき事」
痛みのあるところをまず冷やす
ハンカチやタオルを冷たい水に濡らし、よく絞って頬に当ててください。また、熱が出た時に使う冷却ジェルシートを頬に貼ることも効果的で、手で抑えなくてよいので生活をする上で便利です。
子供用の鎮静剤を飲む
子供用の鎮静剤が自宅にある場合には、飲ませてあげると良いです。もし、 子供用の鎮静剤がない場合で、大人用の鎮静剤を服用する場合には2つのことに注意してください。
1. アスピリンを含むものは、できるだけ服用させない
2. 量の目安は、3歳前後では成人の3分の1程度、6歳前後では成人の2分の1
大人用の鎮痛剤は、通常大人が服用する場合は効果的ですが、子供では急性脳症や肝臓の脂肪浸潤などを起こすリスクがあるとされています。これは稀なケースではありますが、できるだけ避けた方が安心と言えます。
まとめ
応急処置をまとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。お子さんに適切な処置をして、痛みを和らげてあげてください。
また、子供が「歯が痛い」と言う原因の多くに虫歯があります。虫歯になってから痛みが出るまでには時間が掛かるので、痛みが出てしまう前に発見できるように、かかりつけの歯医者さんで定期検診をすることをオススメいたします。虫歯が小さな時に治療できれば、お子さんに不安や痛みを感じさせずに済みますね。
以上、歯医者がお伝えする「歯が痛い!子供の応急処置で「やってはいけない事」と「やるべき事」」でした。