永久歯が抜けそう・抜けた時の対策
永久歯は、幼稚園から小学校へ上がる6歳頃から生え変わりが始まり、全て生え揃うのは個人差はありますが概ね14歳頃です。永久歯は1度抜けてしまうと2度と生えてきませんので、大切にする必要があります。
そんな永久歯がグラグラして抜けそうになっている、もしくは抜けてしまったとなると不安になりますよね。 もっとも、小児ではあまり例がありませんけれども。
では、永久歯が抜けそう・抜けた時の対策をお伝えしていきます。
永久歯が抜けそう・抜けた時の対策3つ
どのような状況や状態で永久歯が抜けそう・抜けたのかによって対策が異なります。次の3つの例を挙げますので、近しいものを読んでみてください。
1.何かにぶつけてしまった
2.虫歯がグラグラしている
3.虫歯でもないのにグラグラしている
1.何かにぶつけてしまった
ぶつけてしまった相手やモノが強い場合、どうしても歯もしくは唇や頬粘膜が、傷つきます。近くに抜けてしまった歯がある場合は、慌てずに保存液につけてください。
保健室やスポーツクラブでは常備してありますが、そのようなものがないという場合は、水道水で洗ったりせずに、理想は生理食塩水、なければ体液に近い牛乳につけてください。
そして、そのまま牛乳パックの中へつけて30分以内に歯科医院へ駆け込んでください。歯根膜を大切にできれば、再植することも可能です。歯冠部だけや歯の一部でも同様で接着して修復することもできるので、同様に保存した上で歯科医院に連絡をしましょう。歯槽骨に及ぶ骨折や外傷がひどい場合は、そちらの治療を優先して救急病院を紹介されることもあります。
2.虫歯がグラグラしている
過去の治療を思い出してみてください。いわゆる差し歯といって、虫歯が深く歯髄に達した場合は、根管治療を行ってポストと呼ばれる土台を支柱にしてから歯冠修復をします。
表向きの歯がグラグラしていても、その土台からグラグラしている場合、つまり差し歯が脱離しそうな時も歯がグラグラしてくるのです。
取れてしまってからではなく、グラグラしていると少しでも感じたら早めに歯科医院に連絡をしてください。
3.虫歯でもないのにグラグラしている
歯の動揺度は、4つのパターンがあります。
全く揺れていない=動揺度ゼロ(頰舌的に揺れる)
うち向きと外向き=動揺度I度(近遠心的に揺れる)
前後方向=動揺度II度(上下方向に揺れる)
沈む=動揺度Ⅲ度
動揺度が小さい方が、改善することが可能です。修復物の過剰な接触や早期接触などに原因があるからです。「気のせいかな?」「いつか元に戻るのではないかな?」とやり過ごすのではなく、かかりつけの歯科医院に連絡してください。
まとめ
揺らぐはずのないものが揺らいでくると、誰しも心配ですよね。特に転倒や衝突などの事故の場合は気持ちも動転しますが、落ち着いて自身で対応したり、周囲の方に助けを求めて判断をあおいでください。
以上、歯医者がお伝えする「永久歯が抜けそう・抜けた時の対策」でした。
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