子供が歯ぎしりを始めたけど大丈夫!?その原因と治し方
お子さんが夜中に歯ぎしりをし始めて心配という方は多いのではないでしょうか。子供の歯ぎしりは、咀嚼筋(そしゃくきん)の中でも咬筋(こうきん)の発達が優位であるため、音が大きくなりやすいと考えられています。お子さんへの心配はもちろん、周りのご家族も眠れないなど悩ましいものです。では、子供の歯ぎしりの原因にはどのようなことがあるのでしょうか。その治し方もお伝えしていきます。
歯ぎしりの原因は主に2つ
1.かみ合わせを作る過程の生理現象
歯ぎしりは早いお子さんで2歳前後から始まります。2歳頃だと乳歯列が完成し始める時期なので、お子さん自身でかみ合わせを調整していると考えられています。また、永久歯が生え始める6歳前後は永久歯と乳歯が混在するため、かみ合わせが不安定になりやすく歯ぎしりを始めることがあります。
2.精神的なストレス
4歳頃から日常生活において注意されることが多くなり、子供の気持ちが満たされない事が増えるとストレス発散として歯ぎしりすると考えられています。習い事を始めた時、兄弟が増えた時、クラス替えをした時など環境の変化で始めることが多いようです。
歯ぎしりの治し方
歯ぎしりを根本的に治す治療法は残念ながら今のところありません。どうしても治そうと寝ているお子さんを起こして注意するのは、日常生活に悪影響を及ぼすので絶対に避けてください。お子さんが歯ぎしりをすることにより、顎が痛い、ご飯が食べにくいなどの症状がでたら、顎や歯を守るための「マウスピース」を作ることを推奨します。
お子さんの歯型を取り、オーダーメイドのやわらかいマウスピースが作成できます。寝る時にマウスピースをはめることで、歯がすり減ることや音を出さないようにするなど、歯そしてご家族の負担を軽減することができるようになります。歯ぎしりの原因がストレスからくる場合は一過性のことが多いので、周りの環境が落ち着けば自然と歯ぎしりすることがなくなるようです。
まとめ
歯ぎしりについてはまだまだ解明されていないことが多く、最近になり歯列・咬合の発達段階の生理現象ではないかと言われはじめているような現状です。また、新しく解明されれば追加でお伝えしていければと思います。
以上、歯医者がお伝えする「子供が歯ぎしりを始めたけど大丈夫!?その原因と治し方」でした。