子供が歯磨きを嫌がる…3つのコツで上手に磨けるようになる

子供が歯磨きを嫌がる…上手に磨けるようになる4つのコツ

歯磨きが嫌いな子供はとても多いです。イヤイヤ言っているのに無理やり磨くもなんだか可哀想だし、だからといって磨かないと虫歯になってしまわないか、心配ですよね。「痛くて怖い!」「歯磨き粉の味がイヤ!」など嫌がる理由は様々。そこで、そんなお子さんの歯磨きに一苦労している方に “歯磨きに対する子供の気持ちを変える” ちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。すぐに始められて、簡単にできる3つのことです。

▶︎赤ちゃんの歯磨きについてはこちらを参照
「いつから始める?赤ちゃんの歯磨き時期と磨き方」

【コツ1】絶対にこだわらず「楽しい」をつくる

子供が歯磨きを嫌がる…上手に磨けるようになる4つのコツ

大人にとって歯磨きは毎日のする当たり前のことですから「絶対に磨かなきゃ!」とついつい無理にでも歯磨きをさせてしまうと思います。ですが、お子さんにとってはまだまだ慣れない不安なものであることを知ってあげてください。

回数や時間にこだわらない

まずはあまり回数や時間などにこだわらず、機嫌のいい時に楽しく少しずつ慣れさせていく事が大切です
慣れていく事でお子さんも習慣になっていき、決まった時間に行えるようになっていきます。昨日よりも上手に磨けたらたくさん褒めてあげましょう。

笑顔で磨いてあげる

また、歯磨きを嫌がる子供に怒ってしまって怖い顔をせず、歯磨きを「楽しい」にするために、まず保護者の方が笑顔でいる事も大切です
お子さんの好きな色やキャラクターの歯ブラシを選んだり、歯磨き粉をお子さんの好きな味にしてみたり、「楽しい」と感じられる雰囲気づくりを心がけてみてください。大人と同じ辛いミント味の歯磨き粉などは、敏感なお子さんが多いので注意が必要です。

歯みがき粉は、あまり泡立つものですと磨く部位がよく見えなくなってしまいます。補助的なものですから、つける必要はかならずしもありません。

【コツ2】奥歯から優しく磨く

子供が歯磨きを嫌がる…上手に磨けるようになるコツ

自分の歯を磨くように子供の歯もゴシゴシ磨いていませんか?ゴシゴシ磨いたからといって汚れが落ちるとは限りません。優しく磨いても歯に確実に歯ブラシの毛先を当てることができれば汚れは落ちます

上唇小帯には注意

上の真ん中の前歯の近くにある唇と歯茎をつないでいる筋「上唇小帯(じょうしんしょうたい)」には注意してください。
歯ブラシが当たってしまうと特に痛がってしまいます。
上手に磨く方法は、ひとさし指で上唇を押さえ、そのひとさし指に歯ブラシをそわせるように磨いてあげる事です。この上唇小帯は成長とともに上あごのとくに鼻から下の部分が伸びますので、相対的にうえに移動していきます。過度に心配するところではありません。また前歯の歯肉は奥歯よりも痛みを感じやすいところですので、前歯からではなく奥歯から磨くとスムーズです。

歯ブラシは鉛筆を持つように握る

力加減は100~150gが目安です。台所の計りなどで歯ブラシにかかっている力加減をおぼえておくと良いですね。
歯ブラシの毛先は歯に対して直角に当て、1本ずつ小刻みに動かしましょう。また、歯と歯の間が詰まっているところは汚れがたまりやすく、虫歯になりやすいところです。できる余裕があるのならデンタルフロスも併用することをオススメします。
歯ブラシが届きにくい、歯と歯の隙間には、お肉やお野菜のスジが挟まりやすいものです。その場合は、デンタルフロスを用いてフロッシングもされることをおすすめします。

【コツ3】だっこか膝の上の体勢にする

子供が歯磨きを嫌がる…上手に磨けるようになる4つのコツ

まだ歯磨きに慣れていないと歯磨き自体を「嫌な時間」と感じてしまいます。そこで、お子さんの年齢に合わせて安心できる体勢で歯磨きをするとその嫌悪感が和らいでいき、徐々にその気持ちに変化が現れます。

0~1歳のお子さんには

おっぱいをあげるときと同じ「だっこの体勢」が良いです。
授乳の延長上のスタイルになるために安心感がいちばんだからです。また初期のころは、前歯しか生えていないために、あまり奥までのぞき込むような必要性がありません。そのため、だっこの姿勢がよいでしょう。

1~3歳の子には

ひざを少し開いて座っていただいて「膝の間に頭を乗せて」磨くと良いです。
このときに幼児の両手をももの下に置くと逃げ回ったりするときのカセとなります。もっとも、慣れてくると気持ちもよいので、それほど抵抗されることもありません。ご兄弟、姉妹がいらっしゃる場合は、幼児のあしをサポートしてもらえると助かります。概ねうえのお子さんの歯ブラシスタイルをみている下のお子さんは、むしろ先に磨いてほしいと甘えますので、うまく歯みがきできることが多いでしょう。補助的にスタンドライトで明るくするのも視認性に優れて磨きのこしを防ぐことができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?子供がなぜ嫌がるのかを理解し、改善することが歯磨きを好きになってもらうための近道だと思います。ちょっとしたコツでお子さんの気分も変わっていくものです。ぜひ実践してみてください。

以上、歯医者が伝える「子供が歯磨きを嫌がる…3つのコツで上手に磨けるようになる」でした。