歯のホワイトニングは痛い?しみる?その原因とは?
歯のホワイトニングをしようかなと考えた時に、ホワイトニング経験者から「痛かった…」「しみた…」といった話を聞いたことがあるのではないでしょうか。そのような話を聞くと不安になり、ホワイトニングを行うことを躊躇してしまいますよね。
そこで、痛い・しみることがなぜあるのか、そして予防策はあるのかを知って不安を解消していきましょう!
ホワイトニングは本当に痛い・しみるのか
ホワイトニングの施術中や施術後に痛い・しみると感じる方は…少なからずいます。もちろん個人差がありますので、まったく平気だったと言う方もいます。
なぜ痛い・しみることがあるのか。その原因は主に次の4つが挙げられます。
①ホワイトニング剤の濃度
②照射ライト
③エナメル質の薄さ
④知覚過敏の有無
それぞれどのようなことなのか、みていきましょう。
痛い・しみる原因①「ホワイトニング剤の濃度」
一般的にホワイトニング剤には過酸化水素水が使われており、約35%と比較的濃度の高いものが使用されます。このホワイトニング剤がエナメル質深層部に到達し歯を白くします。しかし、歯髄へより近い象牙質までホワイトニング剤が到達すると、刺激が強く起こり痛みが発生します。
痛い・しみる原因②「照射ライト」
ホワイトニング剤の効果を高めるために、施術中に照射ライトを歯に当てます。この熱により、歯のエナメル質の温度が上がり歯髄が敏感になって痛みが生じる場合があります。
痛い・しみる原因③「エナメル質の薄さ」
エナメル質とは、歯髄により近い象牙質を覆っている部分になります。簡潔に言うと歯の表面です。このエナメル質が歯ぎしりや食いしばりなどによって薄くなっていると、ホワイトニング剤が浸透しやすく痛みが出やすくなってしまいます。
痛い・しみる原因④「知覚過敏の有無」
知覚過敏になると冷たいものを口に入れた時にしみることがありますよね。ホワイトニングの際も同様に、知覚過敏があるとホワイトニング剤でしみると感じてしまいます。
また、個人差はありますが、ホワイトニング後に一時的に知覚過敏が生じる場合もあります。
痛い・しみるの対応策はある?
原因は理解したけど、なんとかならないの?とお思いでしょう。もちろん対応策がありますので、痛みやしみることを最小限に防ぐことができます。
対応策は主に歯科医院側が行うものが多いです。
例えば、患者様の歯の状態を確認し、適切なホワイトニング剤の濃度と適切な発熱量の使用ライトを選ぶこと。そして、痛み・しみることは一過性の場合も多くあるため、施術の間隔を空け休みながらホワイトニングをしていくといったことが挙げられます。
他にも、施術前にエアーをかけ、痛みが出たり冷痛がある場合はすでに知覚過敏が起きているので、まずは知覚過敏の治療を行い、治癒してからホワイトニングを開始するなどがあります。知覚過敏がない場合でも、知覚過敏抑制剤を塗布してから施術を行うことで痛みやしみることを最小限に防ぎます。
また、患者様側でも、ホワイトニングの施術を行う1ヶ月前から知覚過敏予防効果のある歯磨剤やペーストを使うなどして準備をしていくこともできます。
ホワイトニングすると好印象を与えられる
「芸能人は歯が命」といった言葉が90年代に流行ったこともありましたね。ホワイトニングをすることにより、健康的な表情が生まれますので好印象を与えることができるでしょう。
また、中高年の間ではアンチエイジングの健康志向も高まっている為、ホワイトニングを用いれば口元を若返らせることもでき、日々のモチベーションUPにつながったりもしますよ。
以上、歯医者がお伝えする「歯のホワイトニングは痛い?しみる?その原因とは?」でした。
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